相続・遺言に関するご相談はもちろん、遺産相続手続き・遺産分割協議書の作成・成年後見等のことなら、「大阪北浜 みんなの相続相談サロン」 に
お任せください。遺言・相続・成年後見に関するセミナー講師も承っております。大阪に限らず、兵庫、京都など近畿圏、名古屋にも対応しています。
ご相談前の状況
ご依頼者様は、長年ひとりで暮らしてこられた高齢の男性。若い頃に離婚され、お子様は当時の奥様が引き取られました。その後、再婚はされず、お子様たちとも数十年にわたって会っていないとのことでした。
「子どもたちのことは、今でも気にかかっている。でも、自分から連絡する勇気が持てないまま、今に至ってしまった」と、心のうちを静かに語ってくださいました。
年齢を重ねるにつれ、「自分が認知症になったときどうなるのか」「死んだ後に子どもたちに迷惑をかけるのではないか」「財産は誰にどう残すべきか」といった不安が募ってきたそうです。
「今のうちに、自分なりの“けじめ”をつけておきたい」と考え、当事務所にご相談くださいました。
ご相談後の対応
当事務所では、ご本人の思いや生活状況に丁寧に耳を傾けた上で、次の3つの契約・制度を組み合わせたサポートを行いました。
1.任意後見契約の締結
将来、認知症などで判断能力が低下した際に備え、信頼できる支援者と任意後見契約を締結。財産管理や医療・介護対応などを任せられる体制を整えました。
2.死後事務委任契約の締結
「死後、子どもたちに手間や迷惑をかけたくない」という強いお気持ちから、葬儀・納骨・行政手続き・清算事務などを当事務所が担う死後事務委任契約を締結しました。
3.公正証書遺言の作成
長年お世話になっている方に一部財産を譲りたい一方で、子どもたちにも何かしらの形で想いを伝えたいということで、不動産や預貯金をバランスよく配分する遺言書を公正証書として作成しました。
遺言書には、ご本人の言葉で感謝と想いを綴った付言事項も添えています。
現在は月に1度、定期面談を実施しており、生活や体調の変化、ご不安な点についても都度確認しています。「ようやく、心からほっとできました」と微笑まれるご本人の姿が印象的でした。
当事務所からのコメント
このご相談は、「家族との距離」「老後の不安」「死後の整理」という、誰にとっても他人事ではないテーマが詰まったものでした。お子様との関係に戸惑いながらも、「責任は自分で果たしたい」「感謝はきちんと形にして遺したい」というご本人の強い意思に触れ、私たちも深い学びと感動をいただきました。相続や死後のことを考えるのは、決して後ろ向きなことではありません。それはむしろ、「これからを安心して生きるための準備」であり、「家族や大切な人への最後のメッセージ」を形にする行為です。
当事務所では、形式や制度だけでなく、その方の生き方や想いを支える法的サポートを提供しています。「自分の最期を自分らしく整えたい」と願う方に、これからも丁寧に寄り添ってまいります。
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